芝浦扇風機さん お久しぶりだね~
こうしていじる機会も二年ぶりだね~
家にも既に二台あって
もう修理する事も
無いだろうと思っていたのに・・・
僕も好きなんだね~
フェチじゃないかと思うくらい?( *´艸`)
気付いたら三台目でした(^-^;
家族からは
そんなゴミ何台もどうするの?
なんて言われてね( *´艸`)
良さの分からない連中には
苦労するね( `ー´)ノ
そんなこんなで
今回、家にやってきた
扇風機がこれです。
メーカーは芝浦製作所
年代は昭和の初期型
別名「 睡蓮 」と呼ばれる
綺麗な螺旋が特徴の扇風機ですね。
当初は不動のジャンク品と
聞いていたのですが
大きな変形や破損も無く
錆の程度も少ない方でしたので
修理出来れば・・・と期待しました。
背面画像です。
不動のジャンク品と言われる部分ですね。
ご覧のとうり
銅線がむき出しになってるね。
しかも電線が溶けています。
電線が短絡したのか?
はたまたステーターコイルが
絶縁破壊したのか?
コイルが焼けてしまっては
修理は不可能ですね。
それから首振り装置の
取付ボルトが1本
紛失しているようです。
それではぼちぼちと
電気周りの調査と分解を
進めて行きます。
あ~ドキドキ!
速度調整用のコイルです。
写真上側の電線がコイルの
鉄芯に溶け付いていました。
これは非常にやばい?
見た目コイルは汚れていますが
焼けはなさそうです。
通常の使用範囲かと・・・
抵抗値も前回の機器と
ほぼ同じ値でした。
鉄芯との絶縁不良もなさそうです。
ひとまず安心です。
溶けた電線です。
断線なら問題無しなのですが
溶断となると機器の状態が
危ぶまれます。
モーター側配線です。
ステーターコイルの配線取り出し口付近まで
焼き付いているようです。
このモーターには3本のコイルが
巻かれているのでしょうが
その内の1本のコイルに異常?が見られます。
当時のコイルにエナメル被膜があったのかは
不明ですがモーター下部付近のコイルが
少々赤っぽくなっています。
コイルの銅線が透けているような?
なんとなく危ない?
早々にコイルの抵抗値を測定してみました。
測定値は正常範囲 45Ω 220Ω 220Ω 程度でした。
コイルと鉄芯の絶縁もOKでした。
※メガテスターでの測定はしていません。
100V以上の電圧をこのコイルに印加するのは
大変危険ですね。本当に壊してしまいます。
慎重に結線をします。
最初は3芯のビニルキャブタイヤで
結線しようと思ったのですが
コイルタップ線への過負荷の問題で断念・・・
コイルの根本から断線すれば全て終わります。
結局、単線にて結線し
熱収縮チューブも2重に施しました。
結局その方がこれからの作業で安心です。
電線を編組チューブに入れて
紐で固定・・・
ちょっと袋打ケーブル風?
なかなかいいじゃないですか?
これで神経を使う作業も何とか終了(^-^;
この扇風機の安全確保のために
ヒューズを入れる事にしました。
これはAmazonで買ったヒューズセット。
0.2A~15Aまで各種のセットと
ホルダーも10個付いてます。
最初1Aヒューズからスタート~
最終0.2Aヒューズでも断線しませんでした。
けっこう節電タイプのモーターなのか?
起動トルクも弱いので突入電流の
影響も無さそうです。
よって0.2Aヒューズを採用しました。
本当は電源に1本あるのが普通でしょうが
この方が次回の解体も楽なため
3本のヒューズを入れました。
これで少しは安心して使用できるかな?
首振り装置、モーター前面の給油装置とも
古いグリースが固着しておりましたので
いつもの様に灯油で洗浄しておきました。
モーター前面の給油装置です。
今回はオリジナルでしょうか?
運よく残っておりました。
灯油洗浄でこんなに綺麗になったのですが
洗浄作業が荒かったせいで
フェルト下端を5mm程度折ってしまいました(/ω\)
あ~ぁ なんて言う事を・・・
貴重なフェルトを(/ω\)
でも、この製造時期のモーターには
前面にも給油ニップルが設けてありますので
下からの給油って必要無い様な気がするのですが・・・
背面と同じ上部からの給油方法でOKですよね。
モーター線の接続状況です。
袋打ケーブル風?
違和感無く納まってるでしょうか?
電源ケーブルは
とにかく仮設で対応して・・・
それから
この扇風機が乗かってる台ですが
何だと思います?
ニトリのスキレット台なのです。
これまた腹が立つほど
円形にピッタリなのです。
芝浦のためにあるのか?って
くらいにね・・・
四角が気に入らなければ
八角にするなり円形にするなり
のこぎり一本で改造は容易ですね・・・(^^)/
今回、こんな物買ってみました。
無段階で電圧を調整できる機器です。
おそらくトライアック調光器だと思うのでが。
案外このモーターとは相性が良いかも?
モーターからのうなり音も出ませんね。
でもなぜ?こんな物を買ったって・・・
とにかくこの扇風機をゆっくりと
回したかったからです。
風量切り替えをスイッチを 4 にしても
けっこうな速さで回ってしまいます。
アンティークな扇風機なので
全開でぶん回すより
ゆっくりと回したいのです。
極端な話
風量なんて関係が無い?
雰囲気を楽しみたいのです。
今回この扇風機は
軽く掃除を施した程度で
使用してみます。
「 ヤレを楽しむ 」のもいい物かと・・・
ゆっくりと羽根の回る扇風機って
いいじゃないですか・・・
今年の夏は見て楽しむか?
初めまして。私も「睡蓮」を所有しているのですが、風量が多過ぎるため、あまり使用することなく、暫くインテリアの置物と化しておりました。
何か良い方法がないかと色々と調べていく内にこちらのブログに到達。
ついに風量を調節できる機械(商品)が判明しました。
その商品とは「goot PC-40」!!
早速アマゾンで購入して、電源オン! できました!
本当に風を弱くすることができました。
Ken-Lab様のおかげで睡蓮で爽やかな風に当たることができました。
この記事に出逢えて良かった。もっと早く知っていたら更によかった。
また時々こちらに訪問したいと思います。
今後とも興味深い記事の更新を楽しみにしております。
ありがとうございました。
古物愛好者様ありがとうございます。
返信遅くなりましてすみません。
私と同じ事を考えて頂けるとは
ありがとうございます。
私もこの調光器はAmazonで
購入し使用しております。
さすがに最初は電圧を上げないと
回転しませんが回り始めれば
けっこう低速回転が可能な
様ですね。
また何か面白い骨董があれば
教えて下さい。
ありがとうございました。